劇団民藝
グレイクリスマス
演出:丹野郁弓
あらすじ
「デモクラシーって何ですの?」
“戦後”の理想に咲いた愛と希望
岡本健一を客演に迎え全国巡演中!
敗戦の年のクリスマス。進駐軍の将校クラブに母屋を接収され、離れに追いやられた五條伯爵家。天皇は人間になり、華族制度は廃止。当主は生活力がなく、弟は戦犯、息子はヒロポン中毒に。しかしたくましくも後妻の華子と弟の妻・慶子は、将校クラブのホステスを引き受ける。
日系二世の軍人ジョージ・イトウや闇屋の権堂が出入りする離れの宴。華子は、ジョージの説くデモクラシーの理想に胸ときめかせ、愛をふくらませる。しかし朝鮮戦争の特需景気で旧勢力が息を吹きかえし、五條の弟は政界に復帰、息子は警察予備隊に。そしてジョージは前線へ志願する……。
主な出演者:中地美佐子、千葉茂則、塩田泰久、岡本健一(客演)
■ 解説
敗戦から朝鮮戦争が始まるまでの5年間を、伯爵家のクリスマスを舞台に描いた斎藤憐の傑作戯曲。アメリカの占領政策の激変を通して、日本人の「デモクラシー」受容および現代日本の自画像を喜劇的に描き、「デモクラシー」とは国民自身の実践に関わっていることを訴えます。
戦後、国民の多くは新しい憲法に心躍らせ、人々はそれぞれの領域で、その理想の実現にとり組みました。その一つが新劇運動であり、各地で胎動した鑑賞運動でしょう。鑑賞運動の歴史は、憲法を日常に活かした、私たちの「憲法物語」と言えます。例会を通して「戦後の初心」に立ち返り、この「憲法物語」を未来へとさらに紡ぎ続けていく力にしたいと思っています。
民藝初演から三〇余年。岡本健一氏を客演に迎えた新配役、丹野郁弓の新演出で、2020年から全国を巡演しています。奈良岡朋子から華子役と平和への願いを受け継いだ中地美佐子の「憲法」朗誦が、胸をうちます――。
■ 劇団プロフィール
1950年、敗戦後の混乱期に多くの人々のための演劇芸術を創りだそうと旗揚げしました。創立者は、戦前に新しい演劇の世界に飛びこみ、戦争の時代を耐えた滝沢修、宇野重吉ら12名。自由と平和への願いを胸に、喫茶店の物置を改造した小さな稽古場から歩みを始めました。現在約160名の劇団員が、全国各地で公演活動を続けています。
公演スケジュール
- 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
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例会日 昼 夜 1/15 水 – 18:45 1/16 木 13:00 – 1/17 金 12:30 – 1/18 土 14:00 – 1/19 日 14:00 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 1/27 月 – 18:45 1/28 火 13:00 –