
劇団民藝
泰山木の木の下で
作:小山祐士
演出:丹野郁弓
演出:丹野郁弓
あらすじ
20世紀の名戯曲に挙げられる
劇団民藝の代表演目
小さな汽船が行き来する瀬戸内海の小さな島。
泰山木の下で質素に暮らすハナ婆さんは9人の子供を産み、戦争中に優良多子家庭として表彰されたが、3人の子は戦死、残る6人も広島の原爆で亡くしていた。
早春のある日、木下という刑事が、堕胎の罪でハナ婆さんを逮捕しにやってくる。思えば、殺されるために産んだようなものだ―。悲しい体験をもつハナは戦後人助けのつもりで、頼まれると密かに子どもをおろしてやっていたのだ。
御幸署へ連行する船中でハナ婆さんの話を聞く木下刑事だったが、その彼もまた、誰にも言えない苦悩を抱えていた…
出演:日色ともゑ|桜井明美|千葉茂則|塩田泰久 ほか
■ 解説
本作の主人公は、出征と原爆で9人の子を亡くした哀しみを背負いながらも健気で周囲に愛され、ときに笑いを誘うハナ婆さんだけでなく、原爆の影響や瀬戸内海の環境破壊などから思うように未来を描けずにいる若者たちの物語でもあります。主題曲「わたしたちの明日は」の哀愁漂うメロディ、劇作家・小山祐士さん特有の素朴で美しい瀬戸内のことばを活かしたセリフ、心の温もりと情緒に満ちた庶民たちのやりとり。現代にも通じる行き場のない憤りを作品に込めながらも、執筆にあたって「決して叫んではならない」と自らに課した広島出身の作家の滲み出る思いが、昭和30年代の瀬戸内を舞台に懸命に生きる生活者たちの群像劇として凝縮された作品です。- 岡山市民文化ホール
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例会日 昼 夜 11/10 木 – 7時 11/11 金 1時 – 11/12 土 2時 – 11/13 日 4時30分 – 11/14 月 12時30分 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 11/25 金 – 6時45分 11/26 土 1時 –