
劇団民藝
ある八重子物語
作:井上ひさし
演出:丹野郁弓
演出:丹野郁弓
あらすじ
「世の中が今より少しでもましになりますように」
コロナ禍でささくれだった心を、癒し、慰め、そして元気にしてくれる上質な喜劇。
舞台は戦前から戦後にかけての東京の下町、柳橋の古橋医院。
ここに集う人々は、水谷八重子に心酔する院長を筆頭に大の新派マニア。患者の身の上話もたちまち「婦系図」風の筋書きに。
そこへ八重子そっくりの声を持つ芸者が登場。はたまた「女形の研究」に熱中するあまり、入営日に寝過ごし徴兵忌避者になってしまう大学生も絡んで…。
出演:有森也実|篠田三郎|日色ともゑ|桜井明美|中地美佐子 ほか
■ 劇団より
日本を代表する劇作家・井上ひさし作の本作は、新劇女優として出発した初代・水谷八重子へのオマージュに満ち溢れていますが、何より「世の中が今より少しでもましになりますように」という、そのころの新劇の考え方が、舞台の底流を支えています。コロナ禍でささくれだった心を、癒し、慰め、そして元気にしてくれる上質な喜劇を中国ブロックの皆さんにお届けしたいと考えています。
■ 感想
∟ 散りばめられた新派の名場面。新派は知らなくても、登場人物たちが真似して熱演するのが楽しい。また、芸者たちが登場するたびに舞台はパッと華やぐ。特に、芸者の衣装の取り換えの場面では、着物が舞台上を舞い、にぎやかでカラフル。
∟ 戦前、戦中、戦後が舞台で、登場人物たちに辛さがないはずがない。次々と降りかかる難題を、明るくユーモアあふれる方法で乗り切っていく。最初は「そんなにうまくいく?」と思っていたが、段々痛快になってきた。
∟ とにかく朗らかで、元気で、励まされる舞台だった。
- 岡山芸術創造劇場 中劇場
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例会日 昼 夜 11/7 火 – 6時45分 11/8 水 1時 – 11/9 木 1時 – 11/10 金 12時30分 – 11/11 土 2時 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 11/27 月 – 6時45分 11/28 火 1時 –
上演時間:2時間50分(予定)