
俳優座劇場プロデュース
作:堀江安夫
演出:横山由和
音楽:新垣 雄
演出:横山由和
音楽:新垣 雄
ものがたり
♬ピアノとバイオリンの生演奏で贈る
サトウハチローの詩と母の物語♪
昭和19年の夏。
詩人の八郎は、入隊を望む息子・忠の反抗的な態度に手を焼いていた。だが八郎もまた少年の頃、父に反発していたのだった。放蕩な父・紅緑のため、10代半ばで母・春と別居することになった八郎は、警察沙汰を繰り返し、中学を退学、離島に送られるはめになる。助けを求める八郎に、為す術もない春。「なぜ俺がこんな目に遭うんだ。あんたが俺を捨てたからだ。あんたは冷たい、丸ごと母親失格だ…」すれ違った思いのまま、八郎が二十二歳の時に春は世を去ってしまう。時が経ち、詩集「おかあさん」でベストセラー作家となった八郎だったが…。
出演予定:土居裕子・阿部裕・町屋圭祐・福沢良一・浅野雅博・小暮智美・佐藤礼菜・仲本詩菜
■ かいせつ
「リンゴの唄」「長崎の鐘」「ちいさい秋みつけた」「悲しくてやりきれない」など、誰もが一度は口ずさんだことのある歌を数多く遺したサトウハチロー。心に沁みる詩からは想像もつかないほど彼は奔放に生きた。そして彼の詩に大きな影響を与えた母・春。家族の間にあった愛情と確執はハチローを大きく翻弄する。それでも彼が詩に託した心とは――。珠玉の愛唱歌に、新垣雄によるオリジナルの曲を加えた『音楽劇 母さん』。主演の土居裕子は、『音楽劇 人形の家』と共に紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞。
■ 感想
オープニングの「悲しくてやりきれない」…私の心はその瞬間、磁石のように持っていかれた。ぴったり合ったハーモニーと訴える力!こんなに感動したコーラスは初めてかもしれない。ハチローの歌は子供の頃から親しんできたが、その背景に貧しい生活、父、母に対する辛く複雑な感情があったことを初めて知った。でもそうでなかったら人の心に染み入る作品は生まれなかったのかもしれない…。出演者全員の歌声、新垣雄さん、植村薫さんの真心ある演奏は人の心を打つ。■ 劇団紹介
俳優座劇場は1954年、劇団俳優座の創立10周年記念事業として新劇人自らが資金を貯め建設した劇場。以来、新劇活動を支える中心的劇場となる。1980年の劇場改築を機に劇場が独自に製作する、俳優座劇場プロデュース公演を開始する。近年では『十二人の怒れる男たち』『音楽劇 わが町』『音楽劇 人形の家』『罠』が例会に。
公演スケジュール
- 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
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例会日 昼 夜 3/13 水 – 7時 3/14 木 1時 – 3/15 金 12時30分 – 3/16 土 2時 – 3/17 日 2時 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 3/29 金 – 6時45分 3/30 土 1時 –
上演時間:2時間35分(予定)