プリエールプロデュース
マミィ!
公演スケジュール
- 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
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例会日 昼 夜 1/25 木 – 7時 1/26 金 1時 – 1/27 土 2時 – 1/28 日 2時 – 1/29 月 12時30分 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 2/1 木 – 6時45分 2/2 金 1時 –
スタッフ・キャスト
Cast
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- 熊谷真実
- 母小須田 咲
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- モロ師岡
- 父小須田和久
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- 矢野陽子
- 姑小須田不二江
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- 渡辺裕太PMC野郎
- 長男小須田礼央
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- 砂田桃子扉座
- 長女小須田来奈
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- 中島愛子張ち切れパンダ
- エミリ
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Staff
美術 | 根来美咲青年座 |
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照明 | 浜口 暁A.S.G |
音響 | 今西 工山北舞台音響 |
衣装 | 石川俊一 |
ヘアメイク | 奥野展子 |
舞台監督 | 内藤正広 |
演出助手 | 朝倉エリ |
宣伝美術 | 鈴木 勝FORM |
宣伝写真 | 宮川舞子 |
制作 | 林 弥生 |
プロデューサー | 有本佳子プリエール |
あらすじ
埼玉県の一軒家に住む小須田家。
夫は15年前に蒸発したまま音沙汰がなく、息子と娘は独立したため、いまは姑と二人で暮らしている咲。
咲はいつだって笑顔を絶やさなかった。
きょうは咲の還暦の誕生日。
しかし高齢の姑が倒れてそれどころではない。
心配した子どもたち、そしてどこかで聞きつけた夫が帰宅し、皮肉にも久しぶりに家族全員が集まった。
父の無事を喜ぶ母に対し、嫌悪感丸出しの子どもたち。
平穏だった家族の関係が一気に歪み始め、それぞれの思いが露呈していくのであった・・・。
えんげきの友より
昭和から令和にかけて、女性像は大きく変わりました。昭和で美徳とされた価値感はフェミニズムの中で消えてなくなり、女性像なんて言葉ももはや時代錯誤で、ジェンダーレスが当たり前になりました。
本作の主人公である咲さんは、蒸発した夫に変わって息子と娘を育てあげ、義理の母と暮らしながら、15年もの間、夫の帰りを待っています。いつも明るく、気丈に振る舞う咲さんは、若い世代から見れば理解することのできない“昭和の女性”だと思います。
この咲さんという人物のイメージは、私の思う、熊谷真実さんそのものです。
稽古場の中心にいるのは必ず真実さんで、大きい笑い声と満面の笑みで周りの人を元気にしてくれます。何をするのも全力で「その生き方、疲れませんか?」とこちらが心配になるぐらい走り続けています。咲さんも同様に、真っ直ぐ、ただ前だけを見て、家族のために、走り続けている。そんな彼女がふと立ち止まって後ろを振り返ったとき、自分の影はどんなカタチで、過ぎた景色はどう映るのか。それらを目の当たりにして、彼女は何を選択するのか。
これは、昭和の女性が令和へ向けて走り出す物語です。
令和を生きる皆さんのエールになれば幸いです。
観劇の感想
Sunday世界日報より
昭和を彷彿させる庭付きの木造1軒家。縁側。突き当りには小窓のあるトイレ。縁側の奥には和室。そこで繰り広げられる家族の悲喜こもごも。
一つ一つのエピソードやせりふが実に巧み。一言で立場や形勢がくるくる変わる。修羅場に飛び入りしてしまった、やたら明るいケーキの配達員も、まさかの関わり方。泣くも笑うも、観客の感情は始終翻弄されっ放し。
最後はどんでん返しともいうべき咲の選択。家族の絆や人との関わり方が問われる今、幸せの感じ方が人によって違うことを、改めて考えさせられるひとときとなった。
このような状況下、観劇の必要性が問われるが、人が生きるのには、やはり感動は必要なのだ。
福島演劇鑑賞会感想より
- 緩急のあるテンポで、じっくり考えながらも笑いも涙もある作品で、あっという間の1時間45分でした。私はいつも明るく元気な人を見ると、そのときの状況により落ち込んでしまうが、咲さんを観ているとただ明るく気丈にいるのではなく、大切な人や自分を信じて、幸せでいられるようにしているんだなと思いました。
- 現在の家族の形を良くも悪くも、うまく表現してる。
本音を言い合えることが、本当の家族の姿。今の時代の母親はどの家族と関わるのか。母親とは精神的な存在。本当の家族の形とは何か考えさせられる。 - 笑いあり涙ありで自分のこれまでとこれからを思い励まされて何十年ぶりの演劇を心から楽しめました。
- セリフの表と裏を考えながら、楽しいと思いきや苦しくもあり、それをおもしろく演じる役者さん。さすがですね。
- 我が胸に手を当てれば思い当ってチクチクしたりして。笑って泣いた舞台だっつた。つぼみだったカーネーションが真っ赤に咲いた場面転換は、見る者を希望に繋いだし、花以上に色鮮やかに変身した咲さんの服装も軽やかでまぶしく、うんうんとエールを送った。
- 自分の中にもあることを振り返って、ちょっと胸が痛くなることも。最後はそれぞれが元気でイキイキしていて、やっぱり正直が一番かと思いました。
- 笑いと涙の楽しさの中に、自分の人生を潔くリセットして、自立し歩み始めた主人公。それからの幸せを願わずにはいられません。生の感動こそが、心の栄養。
- 役者の皆さんが感動に涙しながら、力いっぱいお芝居する姿が忘れられません。
私たち客席も一緒にこの感動を作れたのかなと嬉しかったです。そして大きな決断をして、晴々と生きているマミィが素敵でした。
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