2025年 3月例会 人情噺 文七元結

岡山市民劇場 2025年 3月例会:人情噺 文七元結 - 前進座

前進座
人情噺
文七元結

作:三遊亭圓朝
脚色:平田兼三
演出進行:小野文隆

ものがたり

◇楽しい歌舞伎◇

岡山市民劇場 2025年 3月例会:人情噺 文七元結 - 前進座 舞台写真

歌舞伎は、私たちの祖先が独自の様式を割り出し、庶民に愛されてきた世界に誇る日本の宝です。2009年には、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。歌舞伎のあれこれ、立廻りに女形、音楽や舞台機構など――歌舞伎の面白さを知ると、より豊かに歌舞伎を味わうことが出来ます。
みな様を歌舞伎の世界にご案内いたします。

◇人情噺 文七元結◇

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人の命は金じゃぁ、買えねぇ!

左官の長兵衛は、腕はいいが遊び好き、バクチと酒にかまけて稼業はほったらかし。女房お兼との間には喧嘩が絶えません。
ある日の夕方、バクチで身ぐるみ剥がされた長兵衛が家に帰ると、お兼が娘・お久の行方が知れぬと大騒ぎしています。お久は、両親の喧嘩の絶えない苦しい生活を心配し、自ら吉原の遊女屋・佐野槌に身を売ってお金を拵えようとしたのです。娘の孝行に打たれた長兵衛は、すっかり目が覚め、懸命に働いて一年のうちに迎えにくると誓い、佐野槌から50両を借り受けます。

その帰り道、長兵衛は大川端で身投げをしようとしている若い男・文七を助けます。理由を聞けば、大金の50両を掏られてしまったという。持ち前の江戸っ子気質の長兵衛は、娘の身代の50両を文七に投げ与え駈け去ります。

長屋に戻った長兵衛は、お兼ねにその話をしますが信用してもらえず大騒動。仲裁に入った家主も、ただうろうろするばかり。ちょうどそこへ…。

出演:藤川矢之輔・早瀬栄之丞 ほか

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■ 解説

落語でお馴染みの三遊亭圓朝の人情噺を芝居にした、笑いと涙にあふれた傑作。前進座では、1958年の初演以来、800回を超えて上演されてきた人気演目。本年は前進座創立93周年。創立メンバーから代々継承してきた財産演目を第三・第四世代が精一杯務めます。

いじらしい真心に泣き、引っ込められない意地に笑い、いかにも江戸っ子らしい登場人物たちが繰り広げる心うるおす一幕。
政治家の裏金問題、世界各地での紛争など暗い話題ばかりの今こそ、ご覧いただきたい作品です。


■ 劇団プロフィール

1931年5月22日、若き歌舞伎俳優・中村翫右衛門、河原崎長十郎、河原崎国太郎らを中心に創立。激動の時代の中で志高く旗揚げし、圧倒的なエネルギーで多彩なレパートリーを創造、全国各地に届けた。本年(2024)年は創立93周年。厳しい状況ではあるが、劇団員一丸となり100周年を目指して意欲的に活動している。

公演スケジュール

岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
例会日
3/25 19:00
3/26 13:00
3/27 13:00
3/28 12:30
3/29 14:00
西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール
例会日
3/8 18:45
3/9 13:00
上演時間:2時間20分(予定)