オペラシアター
こんにゃく座
さよなら、ドンキホーテ!
作曲・音楽監督:萩 京子
公演スケジュール
- 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
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例会日 昼 夜 5/20 水 – 19:00 5/21 木 13:00 – 5/22 金 12:30 – 5/23 土 14:00 – 5/24 日 14:00 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 6/4 木 – 18:45 6/5 金 13:00 –
魅力に迫る会にお迎えします♪
2026年 5月例会 「さよなら、ドン・キホーテ!」魅力に迫る会
「さよなら、ドン・キホーテ!」の魅力に迫る会にベル役 沖まどかさん、こんにゃく座代表・音楽監督 萩京子さんをお迎えします!…続きを読む
キャスト・スタッフ
Cast
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- 沖まどか
- ベル
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- 小林ゆず子
- サラ
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- 佐藤敏之
- トーマス
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- 島田大翼
- ルイ
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- 梅村博美
- オードリー
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- 大石哲史
- ロシナンテ
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- 金村慎太郎
- サンチョ
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- 壺岐隆邦
- サイモン
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- 大坪夕美
- ピアノ
Staff
| 美術 | 池田ともゆき |
|---|---|
| 衣裳 | 宮本宣子 |
| 照明 | 増田隆芳 |
| 振付 | 伊藤多恵 |
| 擬闘 | 栗原直樹 |
| 音響 | 藤田赤目 |
| 舞台監督 | 藤本典江 |
| 音楽監督 | 萩 京子 |
ものがたり

第2次大戦中のフランス田舎町が舞台。
牧場主の父トーマスと厩舎で暮らす娘ベルは、社会の定める男らしさ女らしさに違和感を感じ、ドン・キホーテのように世界を遍歴し、悪を正すことに憧れている。
そんな彼女の元に、ナチスによるユダヤ人迫害で家族と離れ離れになった少女がやって来る。ベルは彼女を好きになり、父に内緒で彼女をかくまう。
馬丁のルイ、ベルの担任のオードリー、そして、厩舎で飼われる“馬”のロシナンテとサンチョ。2頭の馬と、ある家族がそれぞれの境遇を生き抜いていく物語。


えんげきの友より
マイノリティが切り捨てられる時代が二度と訪れないよう、警鐘をならさないといけないんじゃないかって。
差別と戦争とは、すごく結びついているんじゃないかと思います

スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスにより、
17世紀初頭に書かれた小説 が「ドン・キホーテ」。
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スペインのラ・マンチャに住む初老の男、アロンソ・キハーノ が騎士道物語の読み過ぎで正気を失い、自らを遍歴の騎士ドン・キホーテと名乗り、痩せ馬ロシナンテにまたがり、世の不正を正す冒険へと繰り出す! -

ただの宿屋を “城”、宿の亭主を “城主” と思い込み、騎士になるため叙任してほしいと願い出てみたり、目の前の大きな風車を“巨人” と思い込み、槍を構え風車に突進! -

百姓のサンチョ・パンサを言葉巧みに誘い従者とし、架空の思い姫 “ドゥルシネア”から祝福を受けようとエル・トボーソへ向かう。姫を連れて来いと言われて困ったサンチョは、道行く百姓女を“姫”だと思い込ませようとするが、 百姓女を見たドン・キホーテは 「魔法使いによって姫の姿が変えられてしまった!」と嘆く。 -

道中出会った馬車の一行を“姫を拐かす妖術師” 、 羊の群れを“軍隊”と思い込んだり、自らほうぼう首をつっこみ、 そして大方において痛い目に遭ってしまう。
心配したサンチョと仲間たちは、一計を案じて、 彼を故郷の村へ連れ戻し静養させる。
しかし、学士サンソン・カラスコから『ドン・キホーテの物語』が出版されていることを 聞かされ、士気が上がり、サンチョを連れてまた旅に出る! -

その後、彼を故郷へ連れ戻そうとした学士サンソン・カラスコの計らい(妄想に付き合った決闘)によって故郷へ戻ったドン・キホーテは病に倒れ、臥した中で正気を取り戻した。 サンチョはもう 一度一緒に旅に出ようと励ますが、皆に見守られ息を引き取る・・・・・・。
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主人公の本名は
アロンソ・キハーノ(Alonso Quijano)
騎士になる際、自分の家名である「キハーノ」をもじって、より騎士らしく、かつ滑稽な響きを持つ「キホーテ」という名前を作り出しました。
小説『ドン・キホーテ』の名前(主人公が自称する騎士名)の由来は、主に以下の3つの要素が組み合わさったものです。
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さらに原題の
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ
(Don Quijote de la Mancha)「ラ・マンチャのキホーテ卿」と、あえて郷土の名を冠しているあたりにも、作者セルバンテスらしい皮肉とユーモアが込められています。
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また、このオペラ「さよなら、ドン・キホーテ!」の物語の核にも繋がるであろう、当時のスペインの身分制度・身分原理という補助線を引くと、ドン・キホーテの名前と背景がさらに立体的になります。
「ドン・キホーテ」という滑稽な名前の裏には、こうした当時のスペイン社会の歪みや、個人のアイデンティティの危機が隠されています。
『さよなら、ドン・キホーテ!』の物語、そして鄭義信さん、萩京子さんのメッセージと、この「ドン・キホーテの名前の由来」や「当時のスペインの背景」が、このオペラの設定と驚くほど深く、鋭くリンクしていることに鳥肌が立つ思いです。
- そして、劇中で ロシナンテ と サンチョ という「2頭の馬」が人間を批評するという設定は、原作の名前の由来を知るとさらに皮肉が効いてきます。
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まとめ
「ドン・キホーテ」という名は、立派な家名を捨て、あえて蔑称や防具の響きを混ぜた『自称』。
それは、社会が定める『正しさ』や『身分』から逸脱し「平凡な自分」を脱ぎ捨て、自分の理想を生きようとする孤独な決意であり「自分自身の不完全さを旗印にして生きる」という姿勢の現れでもあります。
本作『さよなら、ドン・キホーテ!』で、理不尽な時代に抗い、マイノリティとして生き抜こうとする登場人物たちの姿は、まさにこの『名もなき騎士』の魂を受け継いでいると言えるでしょう。
- ラ・マンチャ:騎士道とは無縁な場所から立ち上がる、孤独な反骨精神の象徴でもあります。
- ロシナンテ:過去のレッテルを振り切り、新しい自分として歩み出す意志が込められています。
- サンチョ:理想だけでは生きていけない現実の中で、逞しく「生き抜く命」の象徴です。
萩京子さんの「消えない灯のように燃え続ける怒り」という言葉と、ドン・キホーテの「狂気という名の抵抗」は、時空を超えて共鳴しているように感じます。
社会が勝手に決めた「名前(レッテル)」を、自らの理想で書き変えていく。そんな彼らの旅は、この舞台でどんな結末を迎えるのでしょうか?
・・・この「名前の由来」を書いている私は、みなさんと同じくこのオペラをまだ観たことがありません(すべて資料と想像・推測だけで書いてます 笑)
「名前の由来」という小さなキーワードから、400年前のスペインと第二次世界大戦下のフランス、そして現代の私たちへの物語が一本の線で繋がっていく過程は、まさに演劇的な体験でした。
余談になりますが、スーパーマーケット「ドン・キホーテ」という名前の選択の理由は「行動的理想主義者であり、既成の常識や権威に屈しないドン・キホーテのように、新しい流通業態を創造したいという願いを込めています」とのこと。
舞台を待つみなさんの想像力をさらに広げる「魔法のスパイス」になることを願っています。
( G )
観劇の感想

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笑いと涙! 最後の歌圧巻でした。様々なマイノリティーがある。戦争下というだけでない、現代にも通じること。しかしそのことを踏み越えて前へ進もう! ドン・キホーテは言っている!! なんといってもベルの可愛さが光る。笑ったり、泣いたり、ねだったり、怒ったり、行くぞーと奮起したり。一つ一つの動作が思い返される。 
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大変熱量の高い舞台でした。言葉が歌が芝居が、ずうんと心の奥に響きました。偏見や差別をはらんだ偽りの正義を押し通すと戦争になる。現在の私たちにも言えることだと思いました。でも、人間の弱さや哀しみを分かり合うことができれば、越えていけるのではないか、そんな風に思いました。 
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今にも通じる差別や問題点がこれでもか!と詰まったすごい作品。情報量も感情もあふれ出て、改めて人は一人では生きられないのだと感じました。言葉が追いつきませんが、とにかくすごい作品を観た・・・と思いました。たくさんの人に観てもらいたいです! 
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楽しい舞台でした。コミカルな動き、演出の中にも訴えかけるものが。体当たりの演技や歌が心に刺さってきますね。その技術の高さに感動して聴かせて頂きました。そして戦争の傷跡はどの国にもあり、忘れてはいけないことを改めて思いました。ジェンダー問題も盛り込まれていて、時代の流れを感じました。 



オペラシアターこんにゃく座

オペラシアターこんにゃく座は、[新しい日本のオペラの創造と普及]を目的に掲げ、1971年に創立されました。母体となったのは、東京芸術大学内で1965年から12年間にわたって活動が続いた学生たちのサークル「こんにゃく体操クラブ」です。このクラブでは、故宮川睦子氏(元東京芸術大学名誉教授)指導のもとに、身体訓練と演技の基礎訓練が行われました。この「こんにゃく体操クラブ」出身者たちにより、自国語のオペラ作品をレパートリーとし、恒常的にオペラを上演する専門のオペラ劇団としてオペラシアターこんにゃく座は設立され、巡回公演を開始しました。
日本にオペラが紹介されてから今日に至るまで、日本では、ヨーロッパで通用するオペラ歌手の育成に力を注いできています。その結果、日本語を歌う技術がなおざりにされ、観客は聞き取れない日本語の歌を聞かされ続けています。そのなかで、こんにゃく座はよく聞き取れる、すなわち内容の伝わる歌唱表現を獲得することを、創立当初からの目的とし、その成果は各方面からの評価を得るに至っています。
こんにゃく座はまた、オペラの演劇性を重視し、こんにゃく体操で培われた身体性を駆使し、演出面にも斬新な発想を提示し続けています。そして大掛かりなグランド・オペラの方向はとらず、ピアノのみ、あるいは小編成のアンサンブルの演奏と少人数の出演者による作品を創作し、数多くの上演を重ねています。
作曲家・林光(1931-2012)は1975年より音楽監督、座付作曲家を、1997年より芸術監督を務めました。現在、萩京子を代表・音楽監督とし、約40名の歌手を擁し、年間およそ250公演の上演活動を続けています。
これまで例会にお迎えした作品たち
| 2004年 | まげもん MAGAIMON |
|---|---|
| 2018年 | ネズミの涙 |
| 2026年 | オペラ さよなら、ドンキホーテ! |
関連リンク
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