2024年 10月例会 獅子の見た夢

岡山市民劇場 2024年 9・10月例会:獅子の見た夢 - 劇団東演

劇団東演
 獅子の見た夢

原作:堀川惠子
脚本:シライケイタ
演出:松本祐子

ものがたり

どんな時代でも精いっぱいの抵抗と、ヒューマニズムのかけらを観客に届けようとした人びと、夢多き彼らが私たちに残していってくれたもの、それは・・・・!

岡山市民劇場 2024年 9・10月例会:獅子の見た夢 - 劇団東演 舞台写真

1945年8月下旬、演出家・八田元夫は世田谷・赤堤の劇作家・三好十郎宅に広島からやっとの思いでたどり着いた。大事に抱えてきた風呂敷包みの中には、俳優・丸山定夫の遺骨の入った骨壺があった。あの惨劇からまだ3週間もたっていない。2人は稀代の名優を偲び、まずい酒を酌み交わす。

話は前年(1944年)の秋にさかのぼる。
丸山定夫は、2年前に創った劇団「苦楽座」に演出家として力を貸してくれと八田に頼み込んでいる。しかしやりたくても八田は当局により、治安維持法違反により演出家登録を抹消されているのだ。

どうする、演目は三好十郎の「獅子」・・・・、
大政翼賛会・移動演劇連盟に加わらなくては芝居が上演できない状況だ。

丸山は決断する、苦楽座あらため「さくら隊」としてでも、どうしても芝居を続けると・・・・。果たして丸山、八田、三好の3人が時代と闘いながら見た夢とは・・・・。

出演予定:豊泉由樹緒・能登剛・南保大樹 奥山浩・星野真広 ほか


■ 劇団より

ノンフィクション作家、堀川惠子さんの「戦禍に生きた演劇人たち」(講談社)が原作。
自由を奪われ活動も制限された戦争一色の時代にあっても、それでも芝居を続けたいと、検束や尾行、挙句は解散などの困難を超えて、夢を貫いた新劇人たちの姿を描いた今に通じる生きたドラマです。

生きること、友を想うこと、夢を持つこと、そして闘うこと・・・・ぜひ中国ブロックでも例会にしていただきたい舞台です。

『人間一生一大事の時は、自分がホントに正直に、したいと思うことを思い切ってやらんならんぞ!それが人間の道じゃあぞ!』と、あの時代に三好十郎の戯曲は舞台から訴えたのです。その舞台をやり続けた「苦楽座」改め「桜隊」の俳優たちは、やがて広島で8月6日を迎えるのです。
彼らは自分たちの意志で芝居をやり切ったのです。そして、今を生きる私たちにどんな夢を託していったのだろうか。

2024年は「築地小劇場」開場100周年の節目です。彼らが残していった決して諦めなかった夢、今私たちはどんな夢を見、何をしなければならないのだろうか。

公演スケジュール

岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
例会日
10/8 19時
10/9 13時
10/10 13時
10/11 12時30分
10/12 14時
西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール
例会日
10/19 18時45分
10/20 13時
上演時間:2時間20分(予定)