2023年 7月例会 雉はじめて鳴く

岡山市民劇場 2023年7月例会:雉はじめて鳴く - 劇団俳優座 ヘッダー

劇団俳優座
雉はじめて鳴く

作:横山拓也(iaku)
演出:眞鍋卓嗣 

あらすじ

岡山市民劇場 2023年7月例会:雉はじめて鳴く - 劇団俳優座 舞台写真
岡山市民劇場 2023年7月例会:雉はじめて鳴く - 劇団俳優座 舞台写真

とある県立高校。国語教諭の浦川 麻由 (若井なおみ) は担任するクラスの舞原 健 (深堀啓太郎) の相談に乗っていた。

健が所属するサッカー部顧問の戸倉 治 (宮川崇) と問題を共有し、モンスターペアレントの母 (清水直子) からのケアに気を配っていた。健が父の話を口にすると、義母の介護のため家を出て行った男の話はするなと激高するような母であった。

場面は一転 ー 丘の上。
老いた車椅子の女性 (天野眞由美) と、それを押す男 (塩山誠司) の姿。健の父と義母だろうか。

そんな折、高校にはスクールカウンセラーの藤堂 智絵 (保亜美) が赴任してくる。いの一番に相談室を訪れたサッカー部のマネージャー・奥野早織 (後藤佑里奈) は、「浦川先生と舞原くんが怪しい関係です」と衝撃の告白をする。

色めき立つ職員室の校長 (山下裕子) や教頭 (河内浩) たち…。

出演:天野眞由美|山下裕子|河内浩|塩山誠司|清水直子|若井なおみ|保亜美|宮川崇|深堀啓太朗|後藤佑里奈 ほか


劇団俳優座ロゴ

■ 劇団より

教育現場を舞台に、教師と生徒の関係、さらには生徒と親と学校の距離感などを丁寧に紡ぎ、「慈愛」に溢れた舞台。

そんな戯曲を書き下ろしたのは、数々の演劇賞も受賞している iaku の主宰 横山拓也
鋭い観察眼を武器に、人間や題材を多面的に捉えた上質な会話劇を次々に生んでいる、注目の若手演劇人のひとりだ。

紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した劇団のホープ、演出家である眞鍋卓嗣とのコンビで2018年に制作・上演した第一弾『首のないカマキリ』は大きな反響を呼んだ。

2019年、中国ブロックに届けた『七人の墓友』の出演者・天野眞由美、河内浩、塩山誠司、清水直子をはじめ俳優座の真骨頂であるアンサンブルで、盆舞台を駆使しスピーディーに展開する約2時間だ。

そして作品は、観劇者による投票で決まる「こりっち舞台芸術アワード2020」でグランプリを受賞。眞鍋卓嗣は先述の通り、紀伊國屋・読売の2大演劇賞を戴冠。 ー 現代に切り込み、幅広い年齢層から支持された作品である。


■ 劇評

何気ない言葉、何気ないふるまいに心情を凝縮させていく緻密な作劇が横山の真骨頂。生徒と教師、生徒同士、教師同士、そして教師と親の間の軋轢や交錯する思惑を、シーンを細かく刻みながら、じわじわとあぶりだす。透けて見えるのは社会が抱えるさまざまな問題だ。
真鍋は空間遣いも巧みで、言葉の奥の心情を丹念に掬い取る。俳優陣は人物をナチュラルに表現して説得力。
学校も会社も、生きづらくなってきた。それでも人は生きていく。じんわりと押し寄せる余韻は暖かい。

(2021・1・16毎日新聞 夕刊)

岡山市民文化ホール
例会日
7/27 7時
7/28 1時
7/29 2時
7/30 2時
7/31 12時30分
上演時間:2時間(予定)