2026年 7月例会 金閣炎上

岡山市民劇場 2026年 7月例会:金閣炎上 - 劇団青年座

劇団青年座
金閣炎上

作 :水上 勉
演出:宮田慶子

公演スケジュール

岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
例会日
7/10 18:45
7/11 14:00
7/12 14:00
7/13 13:00
7/14 12:30
西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール
例会日
7/17 18:45
7/18 13:00
上演時間:2時間45分(予定)

あらすじ

昭和25年、金閣寺は紅蓮の炎に包まれた
岡山市民劇場 2026年 7月例会:金閣炎上 - 劇団青年座 舞台写真

大正14年、若狭湾に面した寒村の成生に若い女がやって来た。
西徳寺の住職道源のもとに嫁入りする志満子である。
この辺境の末寺で結核に病む道源と結婚生活が始まった。昭和4年、養賢が生まれる。
しかし成長するにつれて養賢には重度の吃音症があらわれる。
「貧寺の子が生き残るためには僧侶になるしかない…」
そう考えた父は養賢を金閣寺に入れたいと強く願う。
昭和18年、父の死から一年後、養賢は金閣寺で得度式をあげ見習い僧となる。
しかし父から受け継いだ肺病症状が現れ、母の待つ故郷で養生することになった。
昭和20年、戦争は終わった。成生から京都に戻ってきた養賢が見たものは…

出演予定=松田周 魏涼子 横堀悦夫 小豆畑雅一 石井淳 他11名


かいせつ

『金閣炎上』は見習い僧の林養賢が鹿苑寺舎利殿(通称:金閣)を放火した事件を題材にしています。
青年座の創作活動の礎を築いた作者・水上勉氏が養賢と幼少期の境遇が似ていたことから共感を抱き、自身の体験を重ね合わせて構想から20年をかけ1977年に小説を発表。青年座が作者本人に脚本を依頼し、1982年に上演しました。そして初演から40年経った2023年、宮田慶子演出のもと新たな『金閣炎上』が誕生しました。

寒村の貧しい寺に生まれ、吃音症で病気がちだった林養賢。
この青年僧が修行先の金閣になぜ火を放ったのか。水上氏は、この放火を反道徳的な思想から生まれた無軌道な若者による犯罪としてではなく、拝金主義がはびこる当時の仏教界への痛烈な批判として捉えています。青年座が新劇の真髄に迫り、劇団の総合力でつくりあげた『金閣炎上』。

中国ブロックの皆さまには、演劇ならではの大胆な仕掛けを用いて描写した養賢の心情変化を堪能していただきたいと思っております。

岡山市民劇場 2026年 7月例会:金閣炎上 - 劇団青年座 舞台写真

劇団紹介

「創作劇の上演」を趣意書に謳い、1954年5月1日に俳優座の準劇団員であった森塚敏、東恵美子、大塚國夫、山岡久乃、初井言榮ら10名によって結成。第一回公演『第三の証言』(作・椎名麟三)以降、同時代を生きる劇作家の新作を次々に発表してきた。また、2012年からは海外現代戯曲の秀作にも積極的に取り組んでいる。