2026年 10月例会 欲望という名の電車

文学座「欲望という名の電車」メインビジュアル:岡山市民劇場 2026年 10月例会

文学座
欲望という名の電車

作:テネシー・ウィリアムズ
訳:小田島恒志
演出:高橋正徳

公演スケジュール

岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
例会日
10/06 18:30
10/07 13:00
10/08 13:00
10/09 12:30
10/10 13:00
西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール
例会日
9/26 18:30
9/27 13:00
上演時間:2時間55分(予定)

魅力に迫る会にお迎えします♪

2026年 10月例会 「欲望という名の電車」魅力に迫る会

「欲望という名の電車」の魅力に迫る会に、ブランチ・デュボア:役を演じる 山本 郁子さんをお迎えします!…続きを読む


キャスト・スタッフ

Cast

  • 山本郁子
    上流階級の娘ブランチ・デュボア
  • 渋谷はるか
    ブランチの妹ステラ・コワルスキー
  • 鍛治直人
    ステラの夫スタンリー・コワルスキー
  • 稲岡良純
    スタンリーの友人ハロルド・ミッチェル
    [ミッチ]
  • 中川雅子
    上階に住む大家ユーニス・ハベル
  • 大滝 寛
    ユーニスの夫スティーヴ・ハベル
  • 沢田冬樹
    スタンリーの友人パブロ・ゴンザレス
  • 小林勝也
    見知らぬ男[医師]
  • 松本祐華
    見知らぬ女[看護婦]
  • 立木遼太郎
    水夫・集金人の若者
  • 夏八木映美子
    黒人女
  • 舛谷マイア
    物売り・メキシコ女

テネシー・ウィリアムズ
小田島恒志
演出
高橋正徳

Staff

美術 乘峯雅寛
照明 阪口美和
音楽 三枝伸太郎
音響 原島正治
衣裳 小林巨和
アクション 渥美博
振付 神崎由布子
舞台監督 加瀬幸恵
演出補 的早孝起
制作 梶原優

あらすじ

欲望の果てに行き着くのは破滅か、それとも・・・

ミシシッピのフランス系大農園主デュボア家の娘だった姉妹。家が没落し、姉ブランチは教師になるが…。長年にわたっての一族の負債によりベル・レーヴ (美しい夢) と呼ばれた屋敷をも失ってしまう。

父の死後に家を出て、今はルイジアナのニューオーリンズの下町で夫と貧しいアパートで暮らす妹のステラ。夫は工場で働くポーランド系のスタンリー・コワルスキー。酒を飲んで、物を壊したり乱暴な振る舞いをしたり、友人たちとポーカーに興じる男。

舞台は、ステラ夫婦を頼って、ブランチが エリージャン・フィールド (天国) に着いた日から始まる。

文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会


かいせつ

『欲望という名の電車』は、1947年にブロードウェイで初演され、ピュリッツァー賞を受賞した20世紀演劇を代表する作品です。1953年の文学座公演で日本初演を果たし、杉村春子の当たり役として35年にわたって繰り返し上演されてきました。2022年には35年ぶりに文学座で再演が果たされ、特別な人の特別な物語ではない、観る者が共感できる作品として甦りました。
演出は、『ガラスの動物園』に続いてのテネシー・ウィリアムズ作品になる高橋正徳。ブランチ役の山本郁子は『女の一生』に続いて杉村春子の当たり役に挑み、そのはかなげな美しさと過酷な現実と戦う姿が新しいブランチ像として結実しました。
岡山市民劇場のみなさんに、より掘り下げられた本作をお届けし、新たな『欲望』のスタートを踏み出します。


文学座「欲望という名の電車」フライヤー表:岡山市民劇場 2026年 10月例会
文学座「欲望という名の電車」フライヤー裏:岡山市民劇場 2026年 10月例会

えんげきの友より

欲望行きの電車は実在した。ウィリアムズが戯曲に託した自らの人生

原作者 テネシー・ウィリアムズ の年譜を見るとアメリカ南部ミシシッピに生まれ、ルイジアナ州セントルイスを経て同州ニューオーリンズで長年暮らしたと記されている。彼は作品に自らの人生や家族を投影していると言われ、自伝的要素の強い作品を多く残している。
『欲望という名の電車』の舞台も作者が長年暮らしたニューオーリンズであり、彼が生きた時代そのものを描いたとされる。

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Desire streetcar, 1947 or ’48, photograph by Joseph Woodson “Pops” Whitesell. HNOC
Source: The Historic New Orleans Collection, Accession 1999.44.3

「Desire (欲望)は実際に今もここにある地名で、当時、Desire Street (デザイア・ストリート)一帯の「デザイア地区」へ向かう電車 (トラム)>の行先として車両に「Desire (行き)と書いてあったらしい。まさにその電車に乗り人生の結末へと旅する主人公(ブランチ)を描いている。
ルイジアナ州のこの辺りは、もともとフランス系の入植者が開拓した土地で、ここに大農園を所有していた人物の娘の名前 Desiree (デジレ) に因んで付けられた地名らしい。となると、これもまたブランチの境遇に重なることになる。

1940年代のアメリカ。富裕層と労働者階級の貧富の差、女性の社会進出の難しさ、年齢を重ねることへの葛藤、タブーとされたLGBTQのことなど…。作者や家族を取り巻く沢山の障壁を作品の題材として文字に表すことにより自分自身の心の浄化と鎮静を施したのかもしれない。

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女優を虜にする主人公

文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会

杉村春子さんの当たり役で、水谷良重さん、岸田今日子さん、東恵美子さん、栗原小巻さん、樋口可南子さん、大竹しのぶさん、高畑淳子さんなどそうそうたる女優が演じたブランチ。今回は山本郁子さんで! 楽しみです。(正金明子)

※参照=文学座公演資料

観劇の感想

各地アンケート感想文より
  • ブランチ役の山本さん、膨大なセリフとオーラをまとった身のこなしがこれぞ「主演女優」という貫禄たっぷりで観ごたえがありました。
    文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会
  • 人間の欲望は欲求、執着、意欲など数えたらきりがありません。そんな欲望と闘いながら、生きることに少しでも希望を見出そうとするブランチでした。美しさの執着のためか、老いていく美貌を隠すために、明るい光を避けるといった場面もあり、同じ女性としてちょっと理解できました。終演後、大道具などの搬出もお手伝いしましたが、舞台裏のしくみもわかり、スタッフの皆さんのテキパキ仕事ぶり、チームワークに「これでこそ一つの作品につながっていくのだ」と感動しました。
    文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会
  • 生きていれば突然闇に落ちて先が見えなくなることもありますが、自分を信じて行き先を決めればよいと思います。人間模様の面白い作品でした。
    文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会
  • 1979 年に初めて観たときは、内容が難しくて理解できず…こんな内容だったんだなあと改めて深部をここまでつきつけられた作品は素晴らしいです。俳優さんの熱演引き込まれました。
    文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会
  • なんだか泣けてしまい、隣の知らない方とお互いに「よかったですね」と声を掛け合ってしまいました。私が若かったころに杉村春子主演の『欲望という名の電車』を見たのですが、その時の私はほとんど???やはり年を重ねるとブランチの哀しみが。演劇は足音まで自分の世界で楽しめます。
    文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会
  • 人間の愚かさ、欲望や怒りをすごく感じました。没落した一族を恨みつつも栄華を極めた時代を忘れられず、身を持ち崩していくブランチが哀れでした。救いは妹のステラで彼女は唯一姉を理解し寄り添えたのではないでしょうか。家を捨てた、姉を捨てた負い目があったのでしょうか。見ごたえのあるお芝居でした。
    文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会


文学座

文学座「欲望という名の電車」舞台写真:岡山市民劇場 2026年 10月例会

文学座ロゴ

文学座は1937年9月、久保田万太郎、岸田國士、岩田豊雄(=獅子文六)の文学者の発起によって創立されました。

「真に魅力ある現代人の演劇をつくりたい」
「現代人の生活感情にもっとも密接な演劇の魅力を創造しよう」

本公演、アトリエの会、附属演劇研究所 という大きな三本柱を通して
この創立理念は生き続けています。

現在は演出家である鵜山仁が劇団代表を務め、俳優・スタッフを含め約220名の座員が日々創造活動を行っています。

これまで例会にお迎えした作品たち

1957年 鹿鳴館
1964年 欲望という名の電車
1965年 かもめ
1966年 大つごもり
1967年 花咲くチェリー
1968年 女の一生
1969年 欲望という名の電車
1970年 冬の花 (文学座・俳優座提携)
  富島松五郎伝
  華岡青洲の妻
1971年 にごりえ
  ガラスの動物園
1972年 沈氏の日本夫人
1973年 ふるあめりかに袖はぬらさじ
  飢餓海峡
  おさい権三
1974年 ドン・ジュアン
  牡丹燈籠
  花咲くチェリー
1975年 五番町夕霧楼
  欲望という名の電車
1976年 鬼火 (ほおずき)
  マクベット
1977年 土曜・日曜・月曜
  飢餓海峡
1978年 日本少年ドン・キホーテに遇う
1979年 調理場
  地獄のオルフェ
1980年 丸山蘭水楼の遊女たち
  復讐するは我にあり
1981年 ハムレット
1982年 沢氏の二人娘/おりき
1983年 黄昏のメルヘン
1984年 女の一生
  ジェルソミーナ
1985年 マリウス
1987年 かもめ
1988年 好色一代女
1990年 出雲の阿国
1991年 好色一代女
1993年 遊・遊・家族
1994年 ウエストサイドワルツ
1996年 華岡青洲の妻
1997年 人生と呼べる人生
1999年 女の一生
2001年 モンテ・クリスト伯
2003年 缶詰
2004年 家路
2006年 アラビアン ナイト
2007年 踏台
2009年 ゆれる車の音
2011年 花咲くチェリー
2014年 くにこ
2018年 女の一生