劇団NLT
ミュージカル O.G.
スタッフ・キャスト
Cast
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- 旺 なつき
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- 阿知波 悟美
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- 池田 俊彦
Staff
美術 | 根来美咲 |
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照明 | 奥田賢太 |
音響 | 佐藤日出夫 |
衣装 | 天野桃子 |
歌唱指導 | 安部誠司 |
音楽監督 | 村井一帆 |
舞台監督 | 竹内一貴 |
宣伝ヘアメイク | 深澤泰子 |
宣伝写真 | 伊藤 誠technicute |
制作 | 小川 浩 |
中山百夏 | |
企画 | 阿知波悟美 |
製作 | NLT |
あらすじ
ここは新宿・歌舞伎町に残る、最後のキャバレー。昭和の残り香ただようこのお店「キャバレーミラクル」も、あと一週間で閉店することが決まっていた。
スター歌手を夢見て上京し38年。いまは、この店のシンガーとして歌い続けている2人の女性、スミ子とカズエ。
明日を夢見て、夢に敗れ、愛と幸せを求めながらも、ステージで生きる事を選んできた彼女たちの人生。「老い」と「夢」の狭間でいま、場末の歌手人生が終わろうとしている…。
そんな彼女たちに起こった『ミラクル』。それは…? 今日、夢の舞台の幕が開きます!!
観劇の感想
各地鑑賞会の感想より
- 化粧しながら、歌いながら、お芝居!凄すぎます。歌う歌も、とにかく楽しい。
手が真っ赤になるまで叩いて、思わず歌ってしまいました。 - 「これからの人生、今が一番若い」の台詞、大変気に入りました。老後とか、セカンドライフとかよばれるライフステージ、できなくなることが出てきても、嘆くことなく前向きに受け止める気持ちが大切だと教えられた舞台でした。
- 帰り道、自然に体が軽やかなステップを踏みました。ふさぎ込んでいた心がまたたくまに晴れました。2人の会話、掛け合い、歌、踊り、すべて素晴らしいミュージカルでした。泣いて、笑って、年を重ねることの力強さ、美しさを共有しました。
- 2人がスッピンから化粧していく様子はもっと近くで見たかった。歌は流石に元宝塚の旺さん!阿知波さんも負けず素晴らしいと思った。同年代なので、「シミ~シワ~ほうれい線~」のメロディが頭の中でいつまでも巡っている。
- 終わらないコロナ禍、悲しいニュースが多い中、こんなに自分の年齢に置き換えつつも笑ったのは久しぶりでした。人はいくつになっても夢を叶えることはできるし、それまでの過程がすでに奇跡と思います。まさにミラクル!
- とにかく、役者プラスピアニスト4人のハーモニーが良かった。とくに旺さん、阿知波さんのデュエット、それに息のあったピアノ演奏に聴き惚れました
- 幕が上がったとたん、思わず息をのんだ。純白のショードレスに着替えた二人。横スリットから見える脚がなんとも悩ましく妖艶だった。美化粧の技術、超絶的な歌唱力、圧倒的な存在感に感動した。
次例会のたねより
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旺 なつき
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新宿の、小さな小さな劇場で産声をあげた『O.G.』。
初演から変化を重ね、こうしてまた全国を回れることは感無量です。
『O.G.』は年齢を積み重ねたからこその想いをお客様と共有できる作品。観る側と演じる側という境界線をつくらないように心がけています。「負けてらんないよね!」と励まし合う、同じ時代を生きる仲間同士でありたいなって。アッチー(阿知波)とは俳優としての価値観、舞台に立った時に大切にしたいものが不思議なほど似ているんです。全面的に信頼し合っているから、アドリブのように見えるものがちゃんと台本どおりだったりする。
ラストのショータイムでは、私たちへのお客様の熱い拍手が、毎回元気づけてくれます。「花」という楽曲の中にある「少し休んでも、また歩き始めればいい」「これからの人生、きょうが一番若い」という歌詞は、疫病や災害が続く昨今とも相まって、この作品の一番のメッセージのようにも感じられ、歌う私自身も力をもらっています。とにかく、毎回舞台に誠実に取り組みたいと思っています。
プロフィール
1977年の入団から8年間、宝塚歌劇団で個性派の男役として活躍。退団後、ミュージカル、ストレートプレイを問わず数々の舞台で主演をつとめる。1993年、舞台『コレットコラージュ』で文化庁芸術祭賞受賞。
2014年、『マレーネ』で紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。
代表作
「ジュディ・ガーランド」
「鬼平犯科帳」
「女系家族」
「桜の園」
「劇場(汝の名は女優)」
「リア王(女優版)」
「ジェーン・エア」岡山市民劇場に迎えた過去例会
・2007年
「山彦ものがたり」- 山彦の会・2008年
「宴会泥棒」- NLT
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阿知波 悟美
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振り返ると『O.G.』の始まりは、10年ほど前、ロムさん(旺なつき)と私が初めて共演したミュージカルの舞台袖でのおしゃべりからでした。ロムさんが私に「何か二人でやりたいね」と言ってくれて。
なかなか前に進まず数年が過ぎて、一念発起! まきりかさんと本藤起久子さんという才能の持ち主が、私の構想に乗ってくださったんです。最初に、まきりかさんには、二人がスッピンで出てくること、それぞれにのっぴきならない事情があること、それでもエネルギッシュに生きていこうとする姿を描いてほしいと。あて書きという意味では、自分の芯を特に見せずとも信頼し合うふたりの距離感がうまく描かれているなと思います。実際に私たち、普段からプライベートに深く踏み込むよう仲ではないんだけど、なぜか気が合って、楽しくて仕方がない。(笑)
昭和歌謡的なものやブルースなど、楽曲も本当に多彩。お客様には、日々の辛い現実はあっても、それをしばし忘れていただいて、耳に残ったメロディーを口ずさみながら劇場を後にして頂けると嬉しいです。
プロフィール
高校卒業後、日本工学院専門学校演劇科へ進学。2年間の専門学校課程を終え、賀原夏子が旗揚げした劇団NLTに入団。現在も中心メンバーとして活動。代表作
・1986年
『レ・ミゼラブル』初演キャストとしてマダム・テナルディエ役に抜擢。・2010年
『キャンディード』で第18回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。岡山市民劇場に迎えた過去例会
・2010年
「佐賀のがばいばあちゃん」- 劇団NLT・2016年
「Be My Baby」- 加藤健一事務所・2018年
「毒薬と老嬢」- 劇団NLT
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池田 俊彦
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キャバレ―「ミラクル」のボーイである松尾は、前回の再演で新しく生まれたキャラクター。「なんていい役を書いてもらったんだ!」と感激しつつ、短い出番なので、お芝居ではロムさんと阿知波先輩、ピアニストが作り上げる美味しいカレーライスの横に置かれた一杯の水のような存在なのかなと思って演じています(笑)。大切にしたいのは、死に水を取る覚悟さえ感じるような、スミ子とカズエへの並々ならぬリスペクト。ただそこは独白の中にすべて込められているから、役者としては本の力にすごく楽をさせてもらっています。
松尾の想いは、僕のお二人へのそれとも重なるんです。そりゃあ、一番近くで芝居と歌のすごさに日々接していますからね。実は、二人の普段の関係が役にも醸し出しているぞと見ることもしょっちゅう(笑)。そんな舞台に元気をもらった、私も同じような悩みを抱えていたとスミ子弥カズエ世代のお客様からの声をいただいた時ほど、嬉しい瞬間はありません。
プロフィール
劇団NLT附属俳優教室を経て、劇団NLTに入団。代表作
「太平記」(NHK)
「金曜時代劇 柳生十兵衛 七番勝負」(NHK)
「はぐれ刑事純情派」(EX)岡山市民劇場に迎えた過去例会
・2010年
「佐賀のがばいばあちゃん」- 劇団NLT・2018年
「毒薬と老嬢」- 劇団NLT・2021年
「しあわせの雨傘」- 劇団NLT では、物販スタッフとしてロビーで楽し気にTシャツを売っていた♪
公演スケジュール
- 岡山市民文化ホール
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例会日 昼 夜 1/16 月 – 7時 1/17 火 1時 – 1/19 木 1時 – 1/20 金 1時 – 1/21 土 2時 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 2/2 木 – 日程変更 2/3 金 2時 6時45分