トム・プロジェクト プロデュース
風を打つ
公演スケジュール
- 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
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例会日 昼 夜 1/28 水 – 19:00 1/29 木 13:00 – 1/30 金 12:30 – 1/31 土 14:00 – 2/1 日 14:00 –
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西大寺市民劇場例会
西大寺公民館大ホール -
例会日 昼 夜 1/15 木 – 18:45 1/16 金 13:00 –
魅力に迫る会にお迎えします♪
キャスト・スタッフ
Cast
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- 音無 美紀子
- 杉坂栄美子
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- 太川 陽介
- 杉坂孝史
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- 生津 徹
- 功一
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- いわいのふ健
- 悟
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- 岸田 茜
- 貴子
Staff
| 美術 | 中川 香純 |
|---|---|
| 照明 | 森下 泰 |
| 音響 | 半田 充 |
| 衣装 | 樋口 藍 |
| 舞台監督 | 奥村 ほなみ |
| プロデューサー | 岡田 潔 |
あらすじ


1993年、網元の杉坂家は部落で初めて水俣病を出したことで長い間、差別や偏見を受けていた。それが嫌で長男は家を離れていたが、夫婦で帰郷。迎える母は嬉しくて落ち着かない様子だったが、一家団欒は久しぶりに活気が戻った。
それぞれに胸に秘めた思いが、栄美子が後遺症による体調不良に苦しむときに、いっきに噴き出してしまう。息子たちが家を離れて東京に出たものの、問題を抱えたこと、稼業や家族を守ったことなどを吐き出した。それでも、家族で腹を割って話したことで、分かり合えて希望も見えてきた。
チリメン業の盛んな秋が訪れた。失われた町の絆をもう一度取り戻すための「祭り」が開かれる。孝史、功一、悟、親子3人の壮大な太鼓打ちと、母が魚の気持ちで語りかける「祈りのことば」がラストの感動につながっていく。
水俣で発生した公害は美しい不知火の海を汚し、魚だけではなく、それを食べた生き物にも甚大な被害を及ぼした。その被害を受けたある家族の物語である。

えんげきの友より

”家族”を描くことに定評がある作・演出家のふたくちつよしが、水俣病患者の杉本栄子さん・雄さんの家族をモデルにし、水俣病により長く続いた酷い差別や偏見と闘い乗り越えていく、ひとつの家族の物語を紡ぎます。
2019年初演、その後2022年、2023年、2024年と大きな反響を呼びこの度再びの上演が決定しました。
キャストには、差別にもひるむことなく水俣病と対峙する母・栄美子を音無美紀子、家族全員に寄り添い穏やかに支える夫・孝史を太川陽介、14年ぶりに東京から故郷水俣に戻ってくる長男・功一を生津徹、5人の息子のうちたった1人水俣を離れず両親の面倒を見てきた四男・悟をいわいのふ健、功一の妻・貴子を岸田茜と、息の合った5名が2023年より続投致します。
また、本作で『バイタリティに溢れ信念を貫く強い女性・家族にあふれる愛情を注ぐ母』を見事に演じた音無美紀子が、2019年公演で第74回文化庁芸術際優秀賞を、2022年公演では第30回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、高い評価を得ました。

「のさり」とは、天からの授かりもの、すなわち「受け入れるしかない運命」を意味する一方で、心のわだかまりを洗い流す浄化の感覚を含みます。『風を打つ』は、この「のさり」を赦しと再生の両局面として描いています。杉坂夫婦が過去の痛みや避難を抱えながらも語り合い、風に身を任せる姿は、受け入れること=屈服ではなく、もう一度、人間として立ち上がることを示しているように思います。
この作品に登場する家族は、まさに、社会の縮図です。個人の罪や哀しみを抱えながら、互いを助け合い、語り合う中で、すこしずつ「見える風」を共有していく。現代社会が分断と沈黙に覆われている今、家族という最少単位の赦しは、私たち全体への問いかけでもあります。
観劇の感想

両国・シアターΧ 公演アンケート抜粋

- 水俣病など公害病、それに起因した差別が時間の経過とともに風化するなかで、この舞台を作り上げ、各地で公演していくことに敬意を表します。見ごたえのある、そして深く考えさせられた舞台でした。【60代 男性】
- 言葉のセンスや役者さん達の自然で、かつ魅力的なお芝居にとても感動しました。水俣病については授業で習ったくらいの知識しかありませんでしたが、被害者側の差別の話には驚きました。【18歳 男性】
- 今まで水俣の話は日本史の教科書に書かれているあくまでひとつの歴史でしかありませんでした。ですが、今回こうして単なる過去の出来事ではなく今も続いているしこの先も残っていく、あるいは残していくべき出来事なのだということを強く感じました。【18歳 女性】
- 今年で風を打つ 2回目ですがさらにグレードアップした作品になっていて今年も大号泣でした。最後の太鼓も前回よりもより感動しました。【26歳 男性】

- 「治せるもんに慣れるわけにはいかない」そんなセリフが心に残りました。【65歳 男性】
- ホームドラマ風に始まり、水俣病(私は石牟礼さんの本などを通して知っている世代です)を介して人生の喜怒哀楽を盛り込めたこの劇に感動です。【75歳 男性】
- 忘れ去られようとしている重いテーマを家族の愛で語っていて素晴らしかったと思います。【男性】
- 声を上げることの大切さ勇気。変わることの第一歩。 【69歳 女性】

- 本も演出も役者さんもすべてが良かったです!一つ一つの台詞が深く、心に刺さりました。特に「人は変えられない自分が変わらなくては」素晴らしいセリフ。感動で心が洗われました。ありがとうございました。【57歳 女性】
- 葛藤を乗り越えた 5 人のシーンは胸を打つものがありました。観客側(海)をみる表情がすばらしく、海のキラキラした感じが伝わってきました。ありがとうございました。【28歳 男性】
- 音無さんはじめみなさんの演技がすばらしかった。最後の太鼓と朗読も見事でした。やはり演劇は役者の演技を観るのが楽しみです。これからも良い芝居を期待しています。【65歳 男性】
- 裁判を快く思わない人もいたなど公害発生地域の中でも住人の仲間割れがあり、みんながみんな同じ気持ちで公害に向き合っていたわけではなかったということを初めて知りました。その中では時に対立が起こり、人との関わりが嫌になるような場面もあったわけですがそれえも恨みを越えて和解を目指すという展開に希望が感じられました。【30歳 女性】

- 感動の涙が溢れて止まりません。お一人お一人の迫力ある心のこもった演技、絶妙なやりとり…たった5人で繰り広げられたとは思えぬ舞台!何もかもがすばらしく一人でも多くの方に観ていただきたい作品です! 【女性】
- 作品・演出・演者の表現すべて良かったです。とくにフィナーレは圧巻でした。【61歳 男性】
- 語り継ぐべき大切な内容の芝居です。まじめな取り組みながら楽しく拝見しました。2時間あっという間でした。ぜひ今後も上演してほしいと思います。素晴らしかったです!感謝。【58歳 女性】
- 細かいところまでほんとうに日常の 1 部を切り取ったようなリアルさで物語にすごく入り込むことが出来ました。五人で話しているシーンで全員の気持ちが分かったところでとても感動して涙が止まりませんでした。家族のあたたかい絆に心温まって良かったです。【18歳 女性】
トム・プロジェクト プロデュース


「舞台の素晴らしさは新鮮な感動であり発見である。観る側と創る側が夢を持てる舞台を吐き続けます。」を理念として、片桐はいり一人芝居『ベンチャーズの夜』をスタートに、100本以上もの創作劇を生み出し、2024年で創立30周年をむかえました。これからも全力疾走してまいります。
これまで例会にお迎えした作品たち
2020年 砦




